古く万葉の時代から詠まれてきた宮城野の萩の開花が待たれる文月から東京ロータリークラブをスポンサーとして、国内で二十七番目の歴史と伝統のあるクラブの会長となりました加藤雄彦でございます。今後、会員諸兄からのご指導ご教授をいただきながら微力ではありますが、クラブ奉仕に務めていく所存です。何卒よろしくお願い申し上げます。
顧みますと、2020年3月以来、新型コロナウイルス感染症の猛威により、クラブの例会は休会、オンライン例会はじめ様々な方式に模索しながら、歴代の理事役員会の皆様はクラブ奉仕されてきました。誠に有難く、その姿勢に敬意を表したいと思います。
一昨年暮れの総会で会長エレクトとなりました折には、皆様から「加藤さんが会長の時にはコロナは収まっているからいいね。」と励まされたことを記憶しています。
しかしながら、オミクロン株の出現により、このウイルスが人間社会から消える可能性は小さくなったと考えるようになりました。それは、世界で毎年1億4000万人の新生児が生まれるなかで、彼らは新たに感染しうる感受性者となり、ウイルスは生き残る術を獲得したからです。
ロシアのウクライナ侵攻という世界が直面した難題は「ウィズコロナ」、「アフターコロナ」の区別を越えて、食糧・資源獲得競争を生じさせ、すでに構造的な貿易赤字国となった日本の日常生活を揺るがす脅威となっています。
ウイルスの新たな変異に気を配りつつ、仙台ロータリークラブの理事役員会は例会の開催の方法や可否を判断して参ります。今後は感染力が強くても病原性が低く重症化するリスクが限りなく最小である新型コロナウイルス感染症のおかげで、新たな病原性の強い新型コロナウイルス感染症の出現を防いでくれていると前向きに受け止めて、本年度のクラブ運営を皆様と共に行っていきたいと願っています。