20世紀初頭のシカゴの街は、著しい社会経済の発展の陰で、商業道徳の欠如が目につくようになっていました。
ちょうどそのころ、ここに事務所を構えていた青年弁護士ポール・ハリスはこの風潮に堪えかね、友人3人(石炭商シルベスター・シール、鉱山技師ガスターバス・ローア、洋服商ハイラム・ショーレー)と語らって、お互いに信頼のできる公正な取引をし、仕事上の付き合いがそのまま親友関係にまで発展するような仲間を増やしたい、という趣旨でロータリークラブという会合を考えました。ロータリーとは集会を各自の事務所持ち回りで順番に開くことから名付けられたものです。
こうして1905年2月23日にシカゴロータリークラブが誕生しました。
それからは、志を同じくするクラブが、つぎつぎ各地に生まれて、国境を超え、今では200以上の国と地域に広がり、クラブ数3万5千余、会員総数120万人を超えるまでに達しています。
そして、これら世界中のクラブの連合体を国際ロータリー(Rotary International)と称します。
このように、歴史的に見ても、ロータリーとは職業倫理を重んずる実業人、専門職業人の集まりなのです。その組織が地球の隅々にまで拡大するにつれて、ロータリーは世界に眼を開いて、幅広い奉仕活動を求められるようになり、現在は多方面にわたって多大の貢献をしています。
120万人のリーダーや職業人が集まれば、地域社会や世界の大きな問題に取り組むことができる。そう信じて、ロータリーでは、同じ価値観とビジョンを共有しあう会員が一体となり、切実なニーズを抱える人びとをできるだけ多く、しかも長期的に支援できるような分野に力を注いでいます。
100年以上にわたり、私たちはロータリーの価値観と伝統をあらわす基本理念にしたがって行動してきました。「四つのテスト」、「ロータリーの目的」、「五大奉仕部門」は、私たちの中核的価値観をあらわしています。
ロータリーは大きなニーズのある6つの分野(平和の推進、疾病との闘い、きれいな水の提供、母子の健康、教育の支援、地元経済の成長)に重点をおき、国際関係を培いながら、人びとの暮らしを支援しています。
私たちロータリアンは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人びとが手を取り合って行動する世界を目指しています。
ロータリーの戦略計画は、未来の枠組みを設けることで、世界各地でより良い地域社会づくりを行う定評あるダイナミックな団体としてロータリーが評価され続けるようにするものです。土台となる4つの主な優先事項と目的は次の通り。※なお、2019-20年度中に優先事項と目的を達成するための戦略と実行項目が立てられる予定です。
ロータリーは、人びとの生活をより良くするための変化をもたらそうと努力しています。ロータリー会員は、幅広い奉仕活動でボランティアとなり、資金的なリソースを捧げていますが、今後は活動の結果と成果をより効果的に図っていくこととなります。ロータリーは、入会者、協力団体、寄付者にとって魅力ある団体であり続けるために、プログラムに力を注ぎ、持続的な成果を実証していきます。
人びとは、世界に変化をもたらし、人間関係を築く方法を求めています。私たちは、人びとが求めていることをロータリーで見つけられるよう、どのように手助けできるでしょうか。その答えは、より多くの人や組織が参加できる独特な機会を創り出すことです。クラブは、これからもずっと大切です。その一方で、全世界に会員基盤を広げるために、より多くの参加者をロータリーに迎え入れる画期的なモデルを使って現在の構造を拡大し、一体となって行動できる意義ある方法を提供していきます。
めまぐるしく変わる現在の世界にクラブが直面している課題を認識しているロータリーは、会員の参加と維持を促すような経験をクラブが提供できるよう支援します。会員に経験と価値を提供できるようクラブを支援することで、ともに奉仕し、人間関係を広げ、より満足のいく経験をロータリーで得られる機会を、ロータリアンや他の参加者に提供することができます。
ビジョンを達成し、変わりゆく世界的な傾向に追いつくため、構造と文化を進化させていかなければなりません。私たちは、すべての参加者を効率よく、柔軟で、効果的に支援できるような運営とガバナンスの構造を築きます。
職業人と地域社会のリーダーのネットワークを通じて、人びとに奉仕し、高潔さを奨励し、世界理解、親善、平和を推進することです。
*なお、内容の変更など最新情報は、RIのウェブサイトでご確認ください。
1937年(昭和12年)に創立された仙台では最も伝統あるクラブで、2520地区に属しております。2018年7月現在の会員数は118名、毎週火曜日の午後12時30分から13時30分までの1時間、ホテルメトロポリタン仙台に於いて例会を開催しております。例会では、クラブとしての活動報告や連絡事項の伝達などがあり、後半の25分ほどを使ってゲストスピーカーや会員による「卓話」があります。この「卓話」はロータリークラブの最大の特徴で、貴重な自己研錬と職業奉仕実践の糧となっております。
4つの奉仕活動を根幹として諸活動を行っております。
会員相互の親睦を深めつつ、家族との融和を心がけ、和気藹々としたクラブの雰囲気を作るために様々な工夫を行います。新しい会員が仲間入りするための支援や、ロータリー精神の高揚などロータリーの基本を踏み外さないために常日頃の努力を呼びかけます。クラブのホームページや速報を通して広報活動を行い、会員相互の情報交換を円滑にします。
四つのテストを規範として、会員各自の己の職業を通して奉仕の理想を実践し、その恩恵を分かち合えるように支援します。
地域社会のニーズを鋭敏に感知し、それに対して適切な奉仕活動を行います。
青少年留学生の派遣や受け入れ、世界各地の災害援助、姉妹クラブのと国際奉仕プロジェクトの実行など、世界的な規模の奉仕活動を行います。
ロータリーの五大奉仕部門は、本ロータリークラブの活動の哲学的および実際的な規準である。
仙台ロータリークラブ設立80周年を迎え奇しくも仙臺の礎を築き上げた伊達政宗生誕450周年と重なる2017年に、国内はもとより外国の方が最も仙臺のイメージを持つ初代藩主そしてサムライ政宗の騎馬像をモチーフに選定しました。
背景のグリーンで杜の都のイメージを表し、樹木の松に東日本大震災からの復興への願いを込めて新バナーのデザインとしています。